このコンサートでは、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトのかつての住居において、音楽好きの方々に18世紀のクラシック作品をお楽しみいただき、音楽と歴史を同時に味わっていただけます。何世紀も前にできたこの建物は、ドイツチュートン騎士団修道院の中にあり、1781年にはモーツァルトが住んでいました。当時モーツァルトは、彼の一家の重要なパトロンであった、ザルツブルグ領の領主大司教コロレドのためにここで仕事をしていました。コンサートが行われるのは、ウィーンで最も古いコンサートホール、修道院内のテレーナ・ホール(Sala Terrena)。モーツァルト自身もしばしばここで演奏しました。この華麗なホールは、多くの緻密なフレスコ画、後期ヴェネツィア・ルネッサンス絵画で飾られ、さまざまな装飾品や神話に題材を得た図案で、バロックのライフスタイルそのものとも言えます。
演奏は、モーツァルト・アンサンブル-ウィーンMozart Ensemble - Wien。この歴史的に由緒ある場所でのコンサートを通じてウィーンの音楽遺産を継承していく、経験豊かなバランスのとれたプロの弦楽クァルテットです。テレーナ・ホールにあふれるバロックの雰囲気、モーツアルトの時代をしのばせる演奏者の伝統的な衣装で、当時をさらにそのまま味わっていただけるでしょう。モーツァルト・アンサンブル-ウィーンは、オーストリア内外での演奏を通して定評があり、世界中からのお客様を惹きつけてやみません。
演奏されるのは、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト、フランツ・シューベルト、ヨーゼフ・ハイドンなど、ウィーンの室内楽を代表する有名な作品の数々。このモーツァルトハウスでのコンサートで、18世紀のウィーン文化を心ゆくまでお楽しみください。
主な演目:
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W. A. モーツァルト 弦楽四重奏 ハ長調 KV.157Allegro
- アレグロ
- アンダンテ
- プレスト
- W.A. モーツァルト: ディヴェルティメント 変ロ長調 KV.137 – アレグロ
- J. ハイドン: 弦楽四重奏 ニ短調 – アンダンテ
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W. A. モーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク
- アレグロ
- ロマンツァ – アンダンテ
- ロンド – アレグロ