シェーンブルン宮殿
大広間
長さ40メートル、幅10メートル以上もある王宮大広間は舞踏会、歓迎会や晩餐会などの華やかなイベントに適した会場です。 縦長の窓や白と金のスタッコ 仕上げの壁を映すクリスタルの鏡、そして重厚な天井画がひとつの芸術としてコーディネートされており、今日在るロココ様式の遺産の中でも最も素晴らしい空 間のひとつとして誇り輝いています。 イタリアの芸術家グレゴリオ・グリエルミ作の天井画中央パネルにはマリア・テレジア女帝の統治下にある帝国が具現 化さており、当時の栄華が偲ばれます。 絵の中央には重臣に囲まれたフランツ・シュテファンとマリア・テレジアの姿があり、その周りにはハプスブルグ家の 領地のイメージが描かれています。共和制になってからもこの大広間はコンサートや貴賓の歓待に利用されています。 ジョン・F・ケネディ大統領とソ連のニキータ・フルシチョフ書記長が対談を行ったのもこの会場でした。
住所:
Schloss Schonbrunn
(シェーンブルン宮殿オランジュリー館)
A-1130 Wien
シェーンブルン宮殿
オランジュリー館
シェーンブルン宮殿のオランジュリー館は素晴らしい雰囲気を誇り、かつてのハプスブルグ皇帝もここで度々祝典や演奏会などを催しました。 特に画期的なコンサートの中にはモーツァルトとサリエリの音楽競演が含まれます。住所:
Schloss Schonbrunn
(シェーンブルン宮殿オランジュリー館)
A-1130 Wien
シェーンブルン宮殿劇場
17世紀のシェーンブルン庭園では既に演劇が公演されていました。 やがてマリア・テレジア女帝の注文を受けたニコラウス・パカッシによって宮殿右棟に劇場が設けられ、1747年に開館。 自分の子供たちが劇場で踊り、遊び、演じる姿を女帝は観ていたそうです。その後ナポレオンがシェーンブルン宮殿を本拠地としていた時期に改装工事が執り行われましたが、1809年ラシーヌのフェドラの上演により再開されました。
ウィーン会議の最中はケルントナートア劇場の歌手がここで王侯貴族の前に登場。
フェルディナント1世の時代になると、夏の間は主に喜劇が取り扱われるようになったブルグ劇場(王宮劇場)の代わりにシェーンブルン宮殿劇場が使われるようになりました。 そして1898年にはじめて電気が劇場に導入されました。
1929年以来シェーンブルン宮殿劇場は10月から6月までマックス・ラインハート・セミナー並びに音楽・舞台芸術大学オペラ課のリハーサル舞台として使用されるようになりました。
市内地図

© Ed. Hölzl, Wien
Shloss Schönbrunn
Schönbrunner Schlossstraße 47
1130 Wien