ラ・ボエーム、G.プッチーニ

ジャコモ・プッチーニは、おそらく彼の最も感動的な作品「ラ・ボエーム」を、彼の人生と文学にインスピレーションを受けて作曲しました。物語はフィクションで、アンリ・ミュルジェールの小説「ボヘミアン生活の情景」からとられていますが、プッチーニがこのストーリーにもたらした色合いとレアリスムは、彼自身の経験から来ています。経済的に恵まれない学生であったプッチーニは、このオペラの登場人物のように、その日暮らすのがやっとの生活をしていました。

貧乏な4人の若い芸術家ロドルフォ、マルチェッロ、ショナール、コッリーネはクリスマスを祝うため、街に出かけることにします。一文無しの詩人のロドルフォだけが、友だちとすぐに出かけることを拒み、自分で気づかないうちにとても美しいお針子のミミと出会う状況を作り出します。

ミミとロドルフォはすぐに恋に落ち、クリスマスのお祝いに街に繰り出します。けれども、1か月もたたないうちに、ロドルフォはミミと別れることを決心します。ミミがくり返す咳は、19世紀に猛威を奮った結核の症状。ミミはすでにひどく冒されており、死が待ち受けているのでした。ロドルフォは苦悩を隠して、彼女と別れます。それは、決して彼女を大切にしないからではなく、彼女を助けるお金がないからなのでした。

恋人たちの逢瀬は涙を誘いますが、プッチーニは、ハッピーエンドでこの作品を終わらせません。けれども、完全な作品を作り上げることで、オペラを愛する人々に幸せをもたらしました。このオペラには、「冷たい手をChe gelida manina」 や 「麗しの乙女O suave fanciulla」など、オペラ史上最も美しく、最も心に響くアリアやデュエットが散りばめられ、イメージの中で永遠に輝くパリへと私たちを誘います。

「ラ・ボエーム」は1896年2月1日にトリノのレージョ劇場で初演され、すぐに、プッチーニの祖国イタリアはもちろん、アルゼンチン、エジプト、ロシアで国際的な成功をおさめました。オーストリアでは、1897年10月5日にアン・デア・ウィーン劇場で初めて上演されました。今回はウィーン国民オペラ座フォルクスオーパーで公演されるこの「ラ・ボエーム」、何よりも、人間であるとはどういうことなのか、という問いを私たちに投げかけてきます。

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